ボストンが目指すもの

先を行く英語力!

大学入試が何を求めているのかを常に調査、研究し、お子様に最適な英語の学習法や高度な英語力を提供する。

これからの英語教育は①

大学入試は2021年1月から、「センター試験」に代わり「大学入学共通テスト」に移行しました。

大学入試のシステムが大きく変わる中で、今後小学校での英語はどういう状況になっていくのでしょうか。

2020年度から5年生・6年生に対しては正式な教科となり、採点・評価される科目へと変更され通知表に成績が付くようになりました。

小学生の英語教育は当初は“英語に慣れ親しむため”とか“中学生になった時にスムーズに英語という教科に移行できるようにするために導入する”と言われていました。

しかし「正式教科になる」ということは“しっかりと英語のお勉強をしなければならない”ということになります。中学校の学習内容が一部前倒しになります。

小学生英語を取り巻く環境が、このような正式教科への方向へと変化してきたのには理由があります。

小学生英語を正式教科とする理由で1つ考えられることは、通常の高校英語の習熟目標は英検レベルでは“2級程度”ですが、これを“準1級程度”に引き上げる環境作りをするためだと思います。

つまり高校生の3年終了時における英語修了レベルの高度化です。

他にもたくさんの教科を学習している高校生にとって相当な負担増になると思います。

大学入試に“準1級程度の英語力”が求められる理由は、日本を取り巻く社会状況が激しく変化・進行しているからです。

2019年の終わりに、民間の資格試験(英検やGTECHなど)の導入は見送られましたが、ここ数年、国・公・私立大学の中には‘英検2級や準1級取得者’、あるいは‘指定された点数以上を取得した場合’は、「入学試験において優遇する」とするところが増えています。

この流れは、中教審(中央教育審議会)の意向(子供たちがグローバル化・多極化・変化に対応する能力を養うこと)に沿って、これからますます顕著になってくるはずです。

ボストンに通われているお子様で、小学生の間に「3級」、中学生前半で「準2級」、中学生後半または高校生前半で「2級」を取られていくお子様がいらっしゃいますが、これからの新しい入試制度を考えた場合、この流れは1つの理想的な「パターン」と言うことができます。

実際ボストンに通われているお子様の中には、このパターンのように英検2級を取得し高校1年生で「準1級」を取得した生徒さんがいます。

これらのお子さんたちが、英検2級の過去問題を解いていた時のことを思い起してみると、通常は見たこともないような英単語ばかりで四苦八苦しながら解答・暗記していくのが普通ですが、彼らはそのようなこと無く自然な流れで英検2級を取得していったような気がします。

おそらくこれも英語を特別なものとして位置づけせず、英語に触れ続けていくことが彼らにとってごく当たり前のものと感じていたからではないかと思います。

先日新聞で、高校3年生の約5割の生徒の英語力が中学卒業レベル以下(英検3級レベルに達していない)との報道がなされていましたが、ボストンの生徒さんたちを見ていると、にわかに信じがたい話です。

今後小学校から高校までの英語習熟度目標が、英検準1級レベルになろうとする時であるにもかかわらず、これが事実とすれば大変なことです。

これからの日本の英語教育は、小学生から高校生までを1つのパッケージにして全体的な英語力の底上げをしながら、将来的に「英語で討論・交渉できること」をめざした実践的な英語教育へと変化をしていきます。

今まで英語学習を中学1年生から始めていたものを小学5年生からに引き下げ、2年前倒しをして高校の英語習熟度を“英検準1級レベル”まで引き上げて「英語で討論・交渉できる英語技能」を身につけようというものです。

すでに2013年度施行の新学習指導要領により、英語教育の現場は小学校~大学にかけて段階的に劇的に変化をしていっていますが、ボストン・イングリッシュ・スクールで行われている英語教育には、小学生から高校生までの【聞く、話す、読む、書く】という英語力を身に着けていくための環境があります。

ある国立大学に合格した卒業生は、「小学校からボストンに通っていたから大学入学共通テストのリスニングも緊張することなく平常心で受験できた」と言っていました。
当然本人の努力の結果ですが、その平常心を獲得するのが本番の試験では至難の業と言えます。ちなみにリスニングは満点だったそうです。

現在中教審(中央教育審議会)は答申の中で、「大学入学共通テスト」は「知識・技能」だけでなく「思考力・判断力・表現力」を中心に評価するため、現行の教科枠を超えた「合教科(ごうきょうか)型」、「統合型」とし、理科、国語などの教科と抱き合わせたあるいは横断的な問題にすることとしています。

将来的には数学や理科の問題が英語で出題される、あるいは日本文化や歴史を大切にしていくという観点から日本史の問題を英語で出題されるなどということもあるかもしれません。

さらに中教審の答申の中で再三出てくるのが[コミュニケーション能力の向上]という言葉です。

ところで、ニューヨークのキャシーデビッドソン氏(ニューヨーク市立大学大学院教授)によれば、「2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は彼らが大学卒業後、今は存在していない職業に就く(2011年8月 ニューヨークタイムズ紙)」と予測しています。

少し大げさな予測のような気もしますが、考えてみれば今はごく一般的な職業・仕事の中にも私たちが子供のころには影も形もなかったものはたくさんあります。
その例が、英語を使いこなさなければならないインターネットやIT関連の仕事です。

アメリカのある教授は、「2011年に小学校に入学した子供の65%は、大学卒業後、今現在存在していない職業に就く」と予測しています。

今後10年の間に、ロボットが1億人の仕事を奪うと言われています。
さらに20年後は全労働人口の49パーセントの仕事がロボットに置き換わるだろうとも言われています。

AI(人工知能)や自動車の完全自動運転化、車が空を飛ぶなどのニュースが頻繁に流れてくるようになり、絵空事が現実になりつつあることを感じます。

必然的に子供たちも新しい時代を生きていくためには、身に着けなければならない英語力も変わっていかなければなりません。

先日の新聞に「現在の高校3年生が中学から高校卒業までに習得すべき英単語は、およそ4,000語であるが、近い将来それは5,000語から6,000語になるだろう。」と報道されていました。

5,000語から6,000語というのは、ざっくりと想像するならば「大学入学共通テスト」の難易度が「センター試験」の1.5倍から2倍に跳ね上がるという印象です。

これからの小学生は、中学内容を前倒しした英語を学習していかなければなりません。
現在形、過去形から始まり、現在進行形、不定詞、動名詞、関係代名詞へとつながる英文法を学習していくことになります。

英検では準2級・3級で「ライティング(自由英作文)」があります。5級・4級も近い将来、この「ライティング(自由英作文)」が始まると思います。

小学生英語はついこの間まで、「英語に慣れ親しむ、中学英語への抵抗感を無くすため」と言われていたにもかかわらず、ものすごい変化だと言わざるを得ません。
小学生も【読める、聞ける】に加え【話せる、書ける】ということができなければならなくなります。

そこでボストンは「レプトン」という小学生向け英語教授システムとそれに付随する教材を導入しました。
※レプトンのホームページ:https://www.lepton.co.jp

この教授システムでは“英語個別指導(1対1の発音指導や意味の確認、英語問題添削など)”を行うことができます

教材も、小学生の英語教育にとってとても大切な“4技能(読む、書く、話す、聞く)”をバランスよく学習できます。

お子様は、自分が今どのレベルの英語力であるかをテキストと進捗表で把握しやすくなっており、小学生が無理なくまた楽しく英語を身に着けていける仕様となっています。

なおボストンの場合、「レプトン」の教材で学習した英文を使って、外国人の先生と会話練習をします。
外国人の先生が発音や英会話指導をしながら、教材だけにとどまらない実践的な英語教育を行っております。

小学生は2018年度から5年生・6年生を中心に、2020年度の「英語教科化」の移行期間として本格的に英語授業が始まりました。

学校によっては週2コマ程度に授業数が増えて「読む」・「書く」という内容も加わり、学習(学校によっては暗記して書けるようになる事を目指す)しなければならない英単語の数も600~700語程度とされています。

そこでボストンは「レプトン」という小学生向け英語教授システムとそれに付随する教材を導入しました。

この教授システムでは“英語個別指導(1対1の発音指導や意味の確認、英語問題添削など)”を行うことができます。

教材も、小学生の英語教育にとってとても大切な“4技能(読む、書く、話す、聞く)”をバランスよく学習できます。

大学入試は2021年から、「センター試験」に代わって「大学入学共通テスト」に移行しました。

英語教育改革の詳細も明らかになってきています。

以前の中学生が学習する英単語は1,200語余りでしたが、小学校で英語が教科化されると2,500語程度になりました。
つまり倍増した、ということになります。

高校では2,500語を学習するので、2021年以降の英単語数は、小学生から合計すると5,000語程度(場合によっては6,000語)になります。

また高校入試や大学入試、英検などの外部試験において英文を書かせることが主流になりつつありますが、これは「英語で討論・交渉できる総合的な英語力の構築」が目標とされているためです。

小学生英語の中で驚くべきは、小学生の習得すべき語彙の数を600~700程度と設定しているところです。

こんなものまで小学生の語彙に降りてくるのかと思われるのが、
[rectangle(長方形)]、[scary(怖い)]、[calligraphy(漢字)]、[brave(勇敢な)]、[shrine(神社)]、[sour(すっぱい)]などです。
これらの難易度は、現在の中1が学習する英単語のそれを超えるものです。

単語数は増加して難化しますが、「3人称単数現在の「S」」などについての文法の説明はほとんど無く、「I」と「You」を中心とした「アクティビティ」を通した学習のようです。

しかしある程度の英語力を持った小学生が中学生になると、その中学生が使う教科書は当然難化が予想されます。その難化の度合いが問題と言えます。

現在中学生は、高校内容であった「仮定法」・「現在完了進行形」・「過去完了」などの文法内容を学習することになりました。

英検、TEAP(ティープ)、GTECH(ジーテック)などの試験を、大学入試科目の‘代替試験’として採用している大学の数が伸びています。

現在これを実施しているのは、大学によってはある学部だけとなっていますが、今後全学部を対象に、これら外部試験を入試英語の代替試験とする大学が増えてくるのは間違いないものと思われます。

今後紆余曲折はあると思いますが、文部科学省は今のところこれら民間の英語資格・検定試験の数年後の実施、という方針は維持しています。よって現在の小学生はこれらの民間の英語の試験を意識した学習に取り組むべきです。

なおご承知の通り、英検は1級から5級までに分かれており、その級を取得できたかどうかで英語力を判定されています。

しかし今後、世界基準の英語力判定に使用される「英検CSEスコア」で英語力を判断するというように変わっていく可能性があります。

この「英検CSEスコア」で、自分は英検2級に合格したがギリギリの合格なのか、あるいは準1級に近いところでの合格なのかが分かります。
つまりこのスコアのほうが、より詳細に英語力を判断できます。

現在英検は、級を取得できたかどうかで英語力を判断されていますが前回ご案内した世界基準の英語力判定指標である「英検CSEスコア」も「試験結果表」に併記されています。

この「英検CSEスコア」で、自分は英検2級に合格したがギリギリの合格なのか、あるいは準1級に近いところでの合格なのかが分かります。
つまりこのスコアのほうが、より詳細に英語力を判断できます。

首都圏の入試ではこの「英検CSEスコア」を導入して、経営学部の最低出願スコア基準を、2,200以上として入試を行いました。
この2,200という数字は、英検2級には合格できるが準1級には及ばないというレベルとお考えください。

さらにこの大学は、スコアが2,310以上だと20点、2,550以上で30点を入試全体の点数に無条件でプラスするという画期的な方法も導入しました。

今後この「英検CSEスコア」が大学入試においてとても重要な役割を担うことになりそうです。

※英検CSEスコアとは:世界基準の英語力判断指標。
0から4,000までの数字で表す。
英検準2級合格は1,728、
2級合格は1,980、
準1級合格は2,304と表す。

先日東京ビッグサイトで行われた、英語教育の先端教材展示会に行ってきました。
有名企業から中小企業まで百数十社という企業が様々な機器を展示・紹介していました。

様々な企業の方からいろいろな英語教育のツールを見せてもらいましたが、目移りしてどれも魅力的なものに見えて頭が混乱してしまいました。

A・I搭載ロボットを使ったもの、子供たち目線から開発されたタブレット、スマホのソフト展示など、とても参考になるものばかりでした。

しかし私が最も知りたかった、英検準1級相当の力を高校生以下の子供たちにいかに効率的につけさせるか、についてはあまり具体的な教材が見当たらなかったのは残念でした。

逆に言えば東京でさえもまだ、この難問に的確で明確な答えが導き出せていないということだと思います。

この会場で東京のある英語教育関係者と話す機会がありました。
その方もやはり準1級以上の実力を身に着けた高校生をどう作り上げていくかを、学校全体で対策を考えている、とのことでした。

これからの日本の英語教育は、小学校から高校まで英検準1級相当の英語力を目指してカリキュラムの再構築が行われます。

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